ひとりの人間の中に「男の子らしさ」も「女の子らしさ」

こんにちは。

「男の子らしさ」「女の子らしさ」を

どのように受け止めていらっしゃいますか?

今は、

ランドセルの色も、好きな色を選んだりできるようになり

「男の子だから青、女の子だから赤」というのは

公衆トイレのマークくらいでしょうか?

そのマークの色の使われ方が、

子どもに「男の子らしさ」「女の子らしさ」と押し付けることになる

という考えが ちょっと前は 強くありましたね。

 

私は、色の使われ方には2種類あると考えています。

  1. 社会の記号としての色の使われ方
  2. その人自身が好んで選ぶ色の使われ方

自分の中で、この2種類は明確にしておくことで

先ほどの問題点は かなりクリアできます。

 

このように 分けて考えるようになったのも

アトリエで 子どもたちの色使いに

触れてきたからです!

 

美しい!と感じたものが、女の子らしいものだったら、その男の子はダメ?

その一例をご紹介しますね。

これは、Cくんが選んだ ビーズです。

女の子に混じって、

ビーズがたくさんある入れ物の中から

好きなビーズを選んできました。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、

水色、緑のビーズには

お花の絵が描いてあります。

性別に関係なく、

彼は、自分が きれいだ! 素敵だ!と思う

美しいビーズを選んでいたのです。

 

見守っている大人が、

偏見(?)を持っていなければ

Cくんの 美しいものを見出す感性は

そのまま 磨かれていきます。

 

美しいと感じた時に

心がふるえた この感覚、感性。

将来仕事をするときに

とても大切になります。

街を作る、

ビルを作る

書類を作る、

人と人との絆を作る・・・

いろんなところで

発揮されることでしょう。

 

ひとりの人間の中にある両方の「性」

「男の子らしさ」「女の子らしさ」は

大人では

「男性性」「女性性」と言われるものに

あたるでしょう。

 

どんな人の中にも、生物学的な性別とは別に、

精神的、心理的な面での、

「男性性」と、「女性性」が もともとあります。

 

その子の性格や資質、

ホルモンのバランス、

また 人生の時期によって

「男性性」と「女性性」のどちらが

より強く出ているのか、

違ってきます。

 

「男性性」とは、一般的に、

論理性、リーダーシップ、攻撃性、積極性、決断力

などのことを指します。

また

「女性性」とは、一般的に、

感情、やさしさ、包容力、柔軟性、共感性

などのことを指します。

 

子育てでも、

シングル・ファーザー、シングル・マザーが増える現状、

両方たくみに使って、子どもに接していくことが

以前より求められています。

 

でも、以前も両方求められていましたね。

男性は、部下ができれば、部下を育てるために

自分の中の「女性性」も使わないと

育てられなかったことでしょう。

 

また、

女性も、子育ての中で、

瞬時に的確な判断をするという

「男性性」を使わないと

子どもの命を守れなかったりします。

 

大人も 子どもも、

その両方を育てて、

将来、どちらの面も

自在に使える人になると、

より人生の選択肢が増えて、

自由さが増しますね。

そして

より豊かな人生を送りたいものです。