子育ての先生は子ども

「もっと自由に母乳育児」山西みな子著

ーー子どもの善さを気づき合える自然な育児
   「我が家流の子育て哲学」を持つーーー

著者は助産師さんです。

江戸時代の子育ても研究なさり、
母乳を中心とした「知識より知恵」の生活全般について
書かれています。
もちろん ミルクで育てるときにも役立ちます。

私は、自然とかけ離れた
アスファルトの中で育ってきたました。

なので自然な育児をしたくても
いきなりできるわけはありません。

そんな私のバイブルでした。

生まれてきた娘は 「赤ちゃん」というより、
肌が冷たく、本当に肌がその色をしている

「紫ちゃん」

機嫌が悪くて、泣いてばかり。
育ちが遅くて、体重が増えない。

それでミルクを飲ませれば、全部吐く。

たくさんの人に いろんなことを聞きましたが、
うまくいかず、途方に暮れていたときに、
出会った先生です。

山西先生は、私たち母子の いのちの恩人。
感謝しても仕切れません。

そのエピソードは、とても書ききれませんが、
一部をご紹介しましょう。

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娘が 生後2~3ヶ月頃のことです。

夕方、ふと食卓の上を見ると 
食べかけの お茶碗がありました。 
朝、ついだご飯です。

それまで1日 何をしていたかって?

泣き止まない娘と 新米ママごんが 
格闘していたわけです。

その泣き方は 凄まじい。

生まれて まだ3ヶ月というのに
娘の声帯に ポリープが 3つも 
できてしまうくらいです!

「ヤバイ! 
 このままでは 母子ともに死んでしまう。。。」

意識が 遠のきながら そう思いました。。。

そして
著者の山西みな子先生に会いに行きました。

すると
私の顔を見るなり

「お母さんを、手当てして!」

その間、先生が抱っこして
見てくれていたのですが、
娘は ずっと 大声で泣いてます。

帰ってきた先生がポロリと

「(この相談所には毎年)1000人の子が来るけど
一番大変な子。」

そして 教えていただいたのは
短時間の授乳に、
短い周期での授乳で
具体的な数字を示されました。

耳を疑いました。

そんなこと 聞いたことがない!

でも, それまで いろんな人に聞いて試してきても
うまくいかなかったので、
ダメもとで やってみました。

自宅に帰って、さっそく時計と睨めっこ。

すると、
寝かしつけなくても
コロッと 寝てしまいました。

初めてのことで、びっくり!

それまで 毎晩3時間の夜泣き。
明け方になって
やっと 娘を私のお腹の上に乗せて
うとうとする。。。

その生活から めでたく抜け出られました!

まぁ、相変わらず夜中は
1時間おきには授乳で起こされましたが。。。

何回か通った時、
「この子は、ずっと肌にくっつけて 育てなさい。」と
また知恵を少し分けてくださいました。

アトピーが酷かったので
予防接種も受けることができす、
理解のある小児科の先生を教えていただきました。

その先生にも 成長の様子を
診ていただきながら、
山西先生に教えていただいた知恵を使って
だんだんと 穏やかな暮らしになって行きました。

また体重が増えなかったので
増やす方法として教えてもらったのは
生後3ヶ月から カミカミご飯をあげることでした。

今は、虫歯がうつるから
カミカミご飯は 推奨されていないようですね。

ちなみに 娘は、大人になった今も
虫歯は1本もありません。

そして山西先生は
「母乳をあげていても大丈夫だから!」と
社会に出て働くお母さんたちを応援していましたね。

3歳で卒乳。

その後も、一般的な子育てとは違う道を
選ばなくてはいけないことが続きました。

でも
「赤ちゃんとの対話」を大事にするという
山西先生の言葉に ずっと支えられてきました。

なよなよママごんは、
世間の あちこちから飛んでくる石矢に
たまに当たっちゃって
倒れながらも
ヨレヨレ、ヘラヘラしながら
その後も 歩いて行きましたよ。

できれば、歩きじゃなくて
スポーツカーで
カッコよく スマートに
行きたかったけどね

今 思うに、
私が知りたかったことは
裸足で歩いて行った方が
よかったみたいです