アトリエを始めたきっかけのひとつ

19年前のできごと

今日は アトリエを始めた

きっかけの一つを お話ししたいと思います。

9.11事件

19年前の今日は

9.11事件のあった日。

たぶん 吉祥寺の街を

娘の手を引いて歩いていました。

たまたま通りすがった

果物屋さんか、八百屋さんにあった

テレビから その映像は流れてきました。

あまりに、衝撃的で

テレビの中のアメリカ人アナウンサーが

「Oh、my god…」と小さく呟いたのと同じに

私も その言葉をオウム返し。

一緒に 「Oh、my god…」と呟いた。

 

なぜ、こんなことが…

その あまりに暴力的な表現に

打ちのめされながら、思っていたこと。

「先祖代々、ずっと昔からの恨みや憎しみが

こんなふうになってしまっている…

こんなに過激に表現しなければ

自分の気持ちが伝えられないのか?」

私が過去に出会った、

暴力的で威圧的だった人たちの表現も

重なってきました。

その人たちは、自分でも気付いていない

悲しみ、無力感を抱えながら

なんとか幸せに生きたいと思いながら

そうできな絶望感、どうにも ならない感情。

一方、そこから抜け出そうと

それしか方法が思い浮かばなかった人たちの行動。

でも、私の中にも

この恐ろしい考え方や感情、行動はあることにも愕然とする。

そのエネルギーを

破壊的に他者に向けずに、

さらに自分自身にも向けずに、

建設的なエネルギーの表現をする方向で

生きていきたい。

 

自分にできることは なに?

「こうならないために、

自分のできることはなんだろうか?」と考えたときに、

ちょうど、

勉強していたのが、色彩心理の勉強でした。

自分の子育てに役立てようと学んでいたのです。

今、手を引いて握り締めている

小さな命が

将来 いろんなことがあって苦境に立たされたとき

最後の最後で 自分自身との対話で

生きるという表現を選んでほしいと

そんな想いが

一気に 私の中を駆け巡りました。

そして

世界中に アトリエがあったらいいな。

と当時の未熟な私が感じたことです。

それがアトリエを始めたきっかけです。

今日は初心に返る日ですね。

先の見えない今の時代を生きる子どもたちが

絵を描いたり、創作したりすることで

五感もフル活用させながら表現を磨き、深めて

心を調え、生きる力を育む場を提供する。

これからも 微力ながら

そんなお手伝いができたらと思います。