アトリエ・アルブルの紹介

ーーどんな年齢の人の中にも 
  子ども心と おとな心がある
今まで、いろんな時代、
いろんな年齢を生きてきたのだもの。
いろんな自分があっても 良いじゃない。
その時々の自分こころを 色彩で 大事にしよう

これからの時代、どんなふうに生きていけばいいのでしょう。

今までの価値観が通用しなくなり、激動の時代、
誰にでもチャンスがある時代になっていきます。

そんな中で、自分の力で自信を持って考えられるように
そして 困難を乗り越えて
生きることを選択し続けていける人に育つには
どうしたら良いか。

私にとっては、自己肯定感を育むことだと考え、
それを柱に子育てしてきました。

このブログやアトリエが、
あなたの子育てに、
少しでもお役に立てたらと思います。

ですので
ここに書いてあることが、
あってるか否かではなく
どう、ご自身に活かせるか 
という視点で見てくださればと思います。

<名前の由来>

アトリエ・アルブルの「アルブル」とは、
フランス語の「高い木」という意味です。

この活動の始まりは、
子どものためのアトリエでした。

アトリエで、自由にのびのびと表現している
子どもたちのうしろ姿。
確かにその背中は
とても小さいのだけれど、
90分間、次から次へと
創りたいこと・試したいことを見つけて
作品を作り続けます。

その姿に重なってくるもの、
それは――
どこまでも伸びたい方向へ枝を伸ばし、
さまざまな色や形の花や葉っぱや実をつけ、
のびのびと天に向かって
年月を重ねた未来の大樹です。 
そんな先のことを
簡単に想像させてくれるような、
本当にたくましいエネルギーで
創作をしています。

<幅広い年齢の方にもOK!>

10年以上アトリエ活動を続けてきて、
分かってきたことは、 
「自分の能力を高めていく たくましいエネルギー」
は、子どもたちだけのものでは ないということ。

何歳になっても 年齢に関係なく、
本来自分の持っている能力を
自由に伸ばしていくことができます。

私自身は、初めての子育てに、とても悩み、
また「自分自身も、どう生きたら良いのか」
わからなくなっていました。

自分の気持ちを色彩で表現して客観視。
少し俯瞰して自分自身を見ることで、
冷静に、親子関係や生き方を
見直すことができました。

また、アトリエの子どもたちの創作の相談に乗り、
複数の創作方法を提案することを通して、
自分の視点が増え、
自分自身の選択肢の幅が広がり、
自由度が増してきました。

そして、子どもたちや
親御さんの表現された作品を通して
その表現力が成長していかれる姿に感動し、
年齢関係なく、
尊敬の気持ちを抱くようになりました。

さらに 知らず知らずのうちに
自分の表現力(絵を描く力)、
つまり
「物事をよく見る力」
「感じる力」が育まれ、
それが、絵を描くことで
実感する瞬間もあったのです!

次の写真は、伊藤若冲の絵を模写したものですが、
こんなに精緻に自分が絵を描けるとは
思っていませんでした。

私は、そんなに絵を描くことが
得意ではありません。

でも模写をしているうちに、
鶏の体温が伝わってくるような感覚になり
生きているものが愛おしく感じるような
若冲の視点に立てたように思いました。

そして 自分の性格が
細かいことに集中して
コツコツと積み上げることを厭わない。
ちょっと行きすぎれば 
神経質とも言えるような側面を持った自分を
人生や社会のために
どうやって活かすことが出来るのか
考えられるようになりました。

ニュートラルな視点で
初めて 自分を認められた瞬間です(苦笑)

アトリエ活動を始めて16年目。初めて若冲の模写をする。

   

  

<大切にしていること>

1. 自由創作・自由表現

ーー自由創作・自由表現て何ですか?

「ただいま〜♬」

「今日は、何作ろうかなぁ〜♬」

アトリエに入ってくるなり、
聞こえてくる 元気な子どもたちの声。

この子どもたちの言葉の通り、
アトリエでは、お絵かきや工作の
テーマや課題がありません。
また使う画材も指定されません。

テーマは、子どもたちの
「やってみたい!」「作ってみたい!」もの。
使う画材は、アトリエにあるものから、
子どもたち自身が選びます。
 
だから ワクワクしながら 
アトリエにやってきます。


子どもたちの眼差しは、
もともと、
この世界に対する好奇心でキラキラ!
 
でも、
「危ないから、これはダメ!」
「お行儀よくしていなさい!」
「親の言うことを聞きなさい!」と
過剰に行動を制限されたとしたら、
どうなるでしょう?
 
いつしか、
この世界に対して持っていた
ワクワクした好奇心や目の輝きが消えて、
自分のやりたいことが分からなくなってしまった…。
 
そして、自分が何を大事にしていて、
何が好きで、何が嫌いかもわからなくなり、
誰かの顔色に合わせて、
あるいは世間に合わせて喜怒哀楽していたら、
自分の気持ちもわからなくなってしまった…。
 
生きている意味すらわからなくなった……
(大袈裟だと思いますか?)
 
お子さんが、こんな大人に育って欲しいですか?
 
それとも、
「こうしてみたら、どうだろうか?」
「これはどうなっているんだろうか?」と、
おじいちゃんになっても、おばあちゃんになっても、
輝く眼差しで、好奇心旺盛で
チャレンジし続ける人に育って欲しいですか?

好奇心は、生きる原動力でもあり、
安全で、平和的に活用できるよう
学ぶ必要があります。
そのためには、
様々な能力を総動員して行う活動でもあり、
しかも自発的でもある創造的な活動、
つまりお絵かきや工作などの、
アートによる表現で学び、
学んだことを広げていくコミュニケーションを
磨いていくことができます。

もちろん、成長の過程では、
「作りたいもの」「やりたいこと」が
見つからない時期もあります。
そんな時は、そのお子さんの成長に合わせて、
画材を提案したり、
作って見せたり、一緒に作ったりと、
サポートしていきます。

大人の場合は、どうなのでしょう?

社会生活を送るということは、
相手のあることでもありますから、
すべてが 自分の思い通りに行くことは
ごく稀のことだと思います。

ならば、せめてお絵かきや工作・手芸をする時は
こころのままに してみてはいかがでしょう?

没頭して 表現や創作をしているうちに
子どもの頃の 瑞々しい心が蘇り、
とても スッキリして 元気になることでしょう。


2.こころ育て・能力育て

ーー安全で安心して表現できる場とは、
  どんなところでしょう?
 
「空は、青でしょ。」
「耳を描き忘れているわよ」
「まだ途中でしょ。最後までやりなさい!」など、
声かけしていませんか?

「こんな色を使ってはいけない」
「上手に描かなきゃいけない」
「最後までちゃんと作らなくてはいけない」などの
評価や制限は、アトリエではしないのです。

そもそも色に良い悪いはないと考えています。
「色はこころの言葉」というように、
喜怒哀楽、すべての感情も
良い悪いはないはありません。

「生きていてよかったなぁ」
「毎日が楽しいなぁ」という人生に対する幸福感は
「感じる」ということから始まります。

この「感じる」ということは「
快/不快」を分けることから始まります。
ということは「感じる」というのは、
「快」であるポジティブな感情も
「不快」であるネガティブな感情も
両方感じないと、機能しない感覚です。

だから、どんな感情も感じて良いのです。

また、
「正しく描けた」
「上手に描けた」という評価もしません。
発達の段階においては、
まずは「快」を育てることが大事です。
十分「快」の感覚を育てると
「不快」の感覚を受け止められるようになります。
つまり間違っていたり、失敗したりすることを
人のせいにしたりせず、
自己責任としてその事実を受け止め、
次にどうしたら良いのかを
前向きに考えられる人になります。

なので、
まずは「正しさ」「完成形」を求め
評価しないようにすると、
子どもたちは、他人の目を気にせずに、
いろんな自分自身の気持ちとお話するように
お絵かきや工作に没頭していきます。

どんな感情もないがしろにせずに、
大事にするということは、
ありのままの、そのままの自分自身を
大事にするということ。
どんな気持ちを抱いていたとしても大丈夫
と思える自己肯定感が育まれ、心が落ち着きます。

すると、その子の持っている良さや
能力がどんどん育っていきます。
日常生活での経験や学校で学んで吸収したことを、
アトリエでお絵かきや工作を通して、
アウトプットすることで、
記憶や技術の定着が強まります。
そしてだんだんと表現方法が洗練されていき、
こころと思考力の両面が
バランスよく成長していきます。

ーー大人の場合はどうでしょう?

大人の場合も、こころの構造は同じ。
自分で、自分のこころをケアする方法を
学ぶチャンスがなかったとしたら、
色彩を使うことは、とても有効です。

何かを感じた時、
心から グワっと出てくる感情や
じわじわと 出てくる感情、
スカーっと出てきる感情、
とめどなく溢れてくる感情など、
感情そのもののエネルギーに良い悪いはありません。

そのエネルギーに
嬉しい、楽しい、悲しい、イライラなどの
色彩がついているだけ。

それをこころの中に押し留めていると
いつしか爆発したり、
逆に無感情になってしまったりします。

なので、安全な紙の上に、
どんな感情も受け止めてくれる色彩で表現して、
そのエネルギーをどう使うか
自分なりの答えを見つける助けになります。


3.子育て・親育ち

誰でも、子育ては初めての体験。
そして親になる体験も初めて。

また、お子さんによって、
それぞれのお子さんが持つ性格が違うので、
兄弟が3人いたら、3人とも、
関係性は変わってきます。
すると子育ても変わってきますね。

安全で安心して表現されたお絵かきや工作には、
子育てのヒントがたくさん! 
子育てに役立つ絵の見方(色彩心理)、
工作の見方をお伝えして、
子育て、親育ちのサポートをいたします。

どうぞお気軽にご相談ください。

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