こんにちは。
連休をいかがお過ごしでしたか?
さて今日は、以前いただいたご質問に
お答えしたいと思います。
Q.アトリエに来る前に
創るものを決めておいた方がいいのでしょうか?
結論は、
お子さん自身が、決めているのであれば それでOKですし、
決めていなくても それでOKです。
親御さんは
「(創作を)楽しんでおいで!」と送り出してくださるだけで
大丈夫です!
でもちょっと心配ですか?
そうですね…
「あれを、やれば良いんじゃないの?」
「ばぁばの誕生日が近いから プレゼント作れば?」など
お子さんの創作のアイデア出しや
方向づけなど ヒントを出してあげようというお気持ちは
とてもよくわかります。
アトリエの時間を有意義に過ごしてほしいと
思っていらっしゃる親心なんだなぁと思っています。
そのお気持ちは、しっかり受け取っていますよ。
なので、必要ない理由を次に書きますね。
理由1:自由表現・自由創作の場だから
それは、
アトリエ・アルブルでは、
自由表現・自由創作のスタイルをとっているからです。
課題やテーマがあって、それに取り組む形式ではありません。
お子さん自身が創るもの、創りたいものを決めていくのですが、
それは
お子さんの「自分で自分の心に聞く力」を
大切にしているからです。
つまり
お子さん自身の「自分の創りたい」という気持ちを
大事にしています。
さらに、
自分の感覚にピッタリ来る
アトリエにある 好きな画材を使って創ります。
これも 自分に必要な材料を集めてくるという力を
養うことになります。
理由2:脳の情報処理の3つの側面
次に 脳の情報処理の研究の側面からお話ししますね。
例えば、
食べすぎると、お腹を壊すように
脳への刺激も過剰だと
脳疲労を起こします。
お子さんたちは、朝から、
幼稚園や、学校で
五感を通して たくさんの刺激を受けます。
勉強や取り組みなど、
いっぱいインプットしてきます。
お腹いっぱい食べた状態と同じですね。
また、食べ物を摂取したら、
排泄するのが大切ですね。
それと同じように脳や心も
情報や刺激を受けたら、
排泄、
つまりお絵かきしたり、工作したり
アウトプットする時間が必要です。
また、
排泄する前には
消化・吸収といった過程が必要ですね。
それと同じように、
脳や心にも、
五感を通して受け取った情報を
あれこれつなぎ合わせて”ひらめき”を得たり、
考えをまとめたり、という
消化・吸収にあたる
「デフォルト・モード・ネットワーク」という
脳の状態になることが必要です。
いわゆる 「ボーッとする時間」が必要です。
脳のメンテナンス状態です。
また感情を抑制したり、
集中力アップ、
アイデアが浮かびやすくなるなどの効果も
見られるそうです。
つまり、
アトリエは、この3つの側面
- 情報をキャッチして脳にインプットする。
- インプットした情報をノートにまとめたり、絵に描いたり工作したりなどアウトプットする。
- 消化・吸収するための「ボーッとする時間」
を、可能にする場でもあります。
例えば、
「1.情報をキャッチして脳にインプットする。」は
- お友だちの創作を真似て創る。
- You Tubeを見ながら創る。
- 道具を反復して使用する。
などにあたります。
「2.インプットした情報をノートにまとめたり、絵に描いたり工作したりなどアウトプットする。」
- 実験的、試行錯誤した創作の様子
- お絵かき、工作をする。
「3.消化・吸収するための「ボーッとする時間」」
- 何も作品を創らない。
- インストラクターとお喋りする。
- 他の人の創作をただ見ている。
- ボーッとしている。
などが、挙げられるでしょう。
子ども(の無意識)は、成長に必要なことを知っている
アトリエでは、この3つの側面のすべてに対応しています。
いくら お子さんのやりたいことをする場だとしても
動画やゲームなど、
刺激が強いものは
中毒性、依存性があるので
創作の発想を得るために少し見る以外は、
アトリエでは しません。
これ以外の やりたいことを
尊重しています。
ゆっくり話を聞いたり、
最近の創作の様子から
画材を提案したりしますが
基本的に
お子さんの中から 出てきたものを大切にして
創作につながるように提案をしています。
また
「創作しない」という表現も重要視しています。
以上のことから、
アトリエへは、
「(創作を)楽しんでおいで!」と送り出してくださるだけで
大丈夫です!