北斎も 絵を描いて 生き抜いた!

「こんなときだからこそ、絵を描くんだ」

映画「HOKUSAI」の中で
YAGIRAくんと MINさん
それぞれの HOKUSAI が言うセリフ。

これを聞いて
最近の アトリエっ子の姿を思い出しました。

コロナ生活が始まってからというもの
回を重ねるごとに
創作への「没頭する力」が増しています。

いろんなことを制限されて
我慢することの多い生活。

でも
そういう逆境があると
人は、大切なものを見つけやすくなり、
骨身に沁みて ありがたさを感じるのかもしれません。

映画の中で、
「赤」と「青」が
効果的に使われていたように思います。

「逆境に負けない」

「最後まで意志を通す力」など

激しい想い(赤)が、

絵や音楽、生活そのものの
アートを通して表現されることで、

その人間の深み(青)を
創るのではないか。

そんなメッセージを受け取ったよう思います。

私ごとですが、ある時期、
自分のそれまでの世界が
日々崩れていく頃に、
娘を育てながら、
私が 私でいられたのは

週1回 レッスンに通い、
その時だけ Vnを弾いていたから。

止まることなく
通奏低音のように
生活の根底に流れるエネルギーを
循環し続けることができたから、と思います。

そのころは、アトリエに出会う前で
たまたまVnが 手の届く範囲にあったからですが、

もしそれがなかったとしても、
多分、絵を描いたり、など、
ちょっと日常生活とは違うことで
現実逃避と言われようと、
心のエネルギーを
回していたかもしれません。

それが ごく自然にできるのは、
子どもの頃、広告チラシや、飴の包み紙などで
折ったり ちぎったり、絵を描いたりして
遊んでいた経験があったからと思います。

などなど、
あれこれ、思い浮かべながら
映画「HOKUSAI」 に
たくさんエネルギーをいただいた日でした。

写真は、北斎が最晩年に描かれたという
東町祭屋台・鳳凰図を 私が模写したものです。

”アート”とは、こころ動かされる体験。
日本人が大切にしてきた
”思いやりのモノつくり”の心を育てます。