お父さん(お母さん)が怒ってばかりいます!

<怒り>は第2感情

先日、「<怒り>は第2感情」というお話を

させていただきました。

例えば、

あなたのお子さんが怒ってばかりの時

何か伝えたいものがあるけれど

なかなか言葉にできなくて

伝えられないもどかしさが、

<怒り>という表現になっているというお話をしました。

まだ、

人生経験が短いため

自分の感情を 細かく捉えることができなく

また それを言語化する練習もしていなくて

さらに あなたに伝わるような

意味、感情、経験を載せた言葉を

使うことが難しい。

だから、

「気持ちを表現する力」を伸ばすために

お子さんの気持ちに共感し、

言語化して、気持ちを伝える言葉を教えることを

長い時間 根気よく続けていく必要があります。

そのプロセスの変化を

「赤」にまつわる作品で

先日お伝えしました。

 

<怒り>を向けられた絵

では、反対に

<怒り>を向けられた時、

どんな表現になるのでしょう。

これは、アトリエに来る前に

お父さんに怒られてしまったB君の絵です。

大好きな電車の上、空は、真っ黒。

その下には、赤、緑、青などが塗られており、

彼なりに

いろんな考え、言いたいこと、気持ちを感じていたけれど

うまく表現できないし、

ましてや言葉にできなくて

全部打ち消すように 上から黒に塗られています。

自分を押し込めてしまっています。

 

絵から伝わる気持ち

これが 常態化してしまうと、

お子さんは 言いたいことを

適切に 言えなくなってしまうかもしれません。

この絵を見た途端、

常態化してしまってはまずいと気づいたB君のお母様は

家庭の中で話し合える場を作る努力をして

それぞれの立場での意見や気持ちなど

自分だけの視点でモノを見ている状態から

視点を複数に増やす取り組みをしてくださいました。

アトリエでは、

B君の気持ちの整理や、

あの塗り潰されてしまった

赤、青、緑の気持ちが

ちゃんと言語化できるように

心のままに

自分の気持ちと向き合うように

表現を磨いて行きました。

数年後には、

アトリエの年少のお子さんたちが

憧れるようなジオラマを作るようになりました。

人の気持ちのよくわかる 優しい青年です!

 

あなたの想いも<怒り>の奥にあるはずです!

お子さんに 言葉にできない想いがあるように

あなたにも なかなか言葉にできない想いが

あるはずです。

一生懸命 子育てしていて

少しでも良いモノを

子どもに分けてあげたい。

体験させてあげたい。

なのに うまくいかない。

そんな 言葉にならない もどかしい何かがあって

怒っているかもしれないのです。

あなたが大切にしている 

子育てに対する想いはなんですか?

実は それが しっかりあるのだけれど

ご自分の中で明確になっていないから

そのときに 言葉で言えない。

でも 状況は切羽詰まっていて

瞬時に判断しなくてはいけないことだらけですよね。

自分の気持ちや考えを 感じたり整理したりする暇がありません。

それで <怒り>という対応をしているのかもしれません。

あなたが大切にしている

子どもに伝えて行きたい良いことはなんですか?

これを

ぜひ、自分に問いかけて

言語化して

大切にしてください。

そして

どうぞ ご家族と分かち合ってもらえたら

と思います。