質問:
色彩心理をやっているということは
私が描いた絵の深層心理が
全部わかっちゃうってことですか?
* * * * * * * *
冒頭のような、ご質問をいただきました。
「心理」と聞くと
一般的には、深層心理が暴かれる!と
思われることが多いので
ご質問されたお気持ち
よくわかります!
なので、
今日は簡単に
アトリエで取り扱っている
「色彩心理」について
お話しします。
まず「色彩」についてです。
色彩の意味とは、
色彩が持つイメージのことです。
例えば、
聖徳太子が定めた、冠位十二階
五行思想の色
草木染めの薬効の色…。
海外のものであれば
ゲーテやシュタイナー の色彩論
チャクラの色、
オーラソーマの色など…。
社会のルールとしての意味、
例えば、
信号機の「赤、黄色、青」
公衆トイレのマークの色
街並みの屋根と壁の色など…。
学んだり、調べたりすればわかる
色彩の意味です。
一方、
あなたのこれまでの
人生体験やイメージからくる
色彩の意味もあります。
それは ひとりとして、
同じではありません。
あなたの性格、育った環境、
今、過ごしている環境、考え方、
感じ方、受け止め方、など
あなたのこれまでの人生のすべてが
他の人と違いますね。
それから、前回のメールで
「赤ちゃん返り」のお話をしましたが、
今、何歳の自分を生きているか、などで
違うからです。
例えば、
あなたのお母さんを色彩で表すとしたら
何色ですか?
「赤」・・・肝っ玉母さん
「ピンク」・・・優しいお母さん
「オレンジ」・・・あったかくて明るいお母さん
「紺」・・・厳しいお母さん
などなど、
100人いれば、
100人のお母さんを
イメージさせる色彩になるでしょう。
ちなみに、
私は、以前は、まったく色彩が
イメージできませんでした。
アート表現を続けていくうち
白に近い「水色」が浮かんできました。
自由でありたいけれど、
そうなれない悲しい母の色です。
今は、そこに黄色が混じってきて
お互い 自分で自分の人生を生きる
同志みたいな感覚を持っています。
というわけで、
アトリエでは、個人的な色彩の意味を
大切にしています。
もうすでに「心理」の部分も
お話入ってきていますね。
色彩の他に、
その絵や作品が、
心のままに描かれたものが
前提になってきます。
すると
お子さんや あなたの
無意識の部分が
表現されることがあります。
となると
普段 意識していないことなので
言語化するのが難しい場合もあります。
そんな時は、
メソッドを使って
言語化をお手伝いします。
もちろん、あなたのペースで、です。
さらに、
色彩だけでなく
形、素材(画材)、モチーフ、構図などもみます。
さまざまな面から、あなたのお話を伺いながら、
お子さんの作品の場合は、
子育てに活かしてもらいます。
あなたの作品の場合は、
お子さんがアトリエで
無意識のうちにされているように、
あなたの心と対話するツールとして
人生に活かしてもらうワークをしています。
なので、私が勝手に分析して
決めつけたり、押し付けることは
ありませんので、ご安心ください。
☆まとめ☆
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あなたの色彩体験を伺いながら
あなたならでは色の意味を
一緒に探していきます。
なので、そのままでは、
深層心理はわかりません。
色彩を使う目的は、
自分の心と対話すること
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P.s.
続けていくと
どんなことに役立つかは、
これまた、その方の人生観で違います。
ちなみに 今の私は、
自分の思考と感情をリサーチして
手放すことに役に立てています。
さらに、深めていくと
孤独とともにいられるし、
人とも一緒にいられます。
心のバランスを取るのに
色彩はとても役に立ちます。
(2020年10月12日メルマガより)
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