
「6日から3学期が始まるんです。」
昨年の春休みが長かった分、
夏休みも、冬休みも短くなってしまいました。
冬休みに入ってすぐに、アトリエに来たいと連絡があり、
指折り数えて楽しみにしていてくれたそうです。
「一緒に作ろう! でも、何を創るか、お互い内緒だよ。」
そんな約束事をしながら、
創りはじめます。
最初は、小さな作品が多かったけれど、
だんだんと リラックスするにつれ
大きな作品へ。
そして 「絵の具でわしゃわしゃ!」した後、
ケーキのヘラを使って、画用紙に塗りたくりました。
日頃から、頑張り屋さんで
なんでも器用に出来ちゃいます。
そんな いつもの自分は横に置いて、
今日は、絵の具で、
思いっきり、わしゃわしゃ!(ぐちゃぐちゃ)
自分の枠や、殻を外して ワクワク!
そういう自分も大好き
弾けたあとは、
キラキラとデコレーションされた
おうちを創りました。
短い時間の間に、
心がどんどん解放されて
のびのびしていく様子が
創作から見られましたね。
きちんとしている自分も好き
はちゃめちゃ・グチャグチャしている自分も好き
写真の作品のタイトルは、「争い」。
それぞれの色が主張しあって、
混じり合わない感じ。
お友だち関係も だんだん難しくなるお年頃。
また、おうちでは
思春期に突入したお兄ちゃんとお母様のバトル。
そんな日常の無意識の気持ちが
表れてきているようにも思います。
一方、先生やお友だちに頼まれごとをされると
一生懸命取り組む面も持っています。
時と場合によって
いろんな自分を選んで
表現できること。
それが 自由であるということ。
そして
表現した後の自分も
「そうだよね」と自己受容できることが
自己責任を取るということ。
こうやって毎回作品を創りながら
上手とか下手とか評価せずに、
そのままの等身大の自分と向き合い、
受け入れる。
自分を大事にしつつ、
他者も大事にする。
そんな大人への芽が
着々と伸びている感じがします。