(2020年10月10日メルマガ発行より抜粋)
道具とは、今の時代は、
スマホ、iPad、ゲーム機器による
SNSやYouTube、ゲームなども
当てはまるのではないかと思います。
そうなると 大人のあなたにも
役立つお話なので
最後まで読んでください。
* * *
子どもたちが
道具を使いたい時というのは、
自分の手で出来ることより、
もっと ワクワクするような
すごいこと・楽しいことが、
いっぱい出来るのではないかという
期待と憧れがあるんですね。
では、
何歳頃から どんな道具を
使わせたら良いのか?
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子どもが興味・関心を示した時です。
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例えば、ハサミ。
ハサミは、刃物なので
取り扱いには十分注意して
最初から 正しい持ち方使い方を
教えます。
お子さんの手が、ハサミに伸びた時、
まず、
「ハサミ、使ってみたいのね」と
声かけしながら近寄ります。
そして持たせる前に、
「まず、グーパーして練習しよう。」と
声かけし、
グーパー、グーパーが出来るか
一緒にやって見せながら確認します。
出来るようでしたら、
小さい方の穴に親指を、
大きい方の穴に他の指を入れて持たせます。
そして
1回で切り落とせるような
細長い紙を、反対側の手に持たせて
「パーして、グーしよう」と
声かけしながら、紙を切らせてみます。
この時ハサミを縦向きじゃなくて
横向きに使っていたら、
縦向きになるよう
そっと身体の向きを直します。
それでも横向きになってしまうようだと
まだ、ちょっと早いんですね。
あともう少し、
手首、肘の動きが出来るようになると
使えるようになります。
なので、
ハサミをたくさん使う創作よりは、
他のことを提案します。
このように、
道具を自分の手足の延長のように
使えるためには、
その根っこの部分である
身体の動きの発達と
深い関連があります。
なので、
道具を使えるようになるには
日常生活の中で
たくさん 身体を使った遊びを
しましょう。
お子さんが求めてくる
おふざけみたいな遊びがいいです。
なぜなら 、
お子さんは、自分の身体の発達に必要な
動き方を無意識のうちに知っているからです。
私が今まで出会った子どもたちは
コチョコチョくすぐり遊び、
向き合って 手のひらを合わせっこ遊び
お相撲遊びなどを求めることがありました。
今までのところをまとめると
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創造性豊かな人間
→道具がきちんと使える
→きちんと使えるための身体の動き
→身体を使った 子どもが求める遊び
**********************************
となります。
そうなると、創作の場では、
まず、自分の手だけで出来る創作を
たくさんすることが、大事です。
どんな創作がいいか?
最初は、手で自由に形が変えられるもの。
例えば、粘土を使った創作。
何かを創ろうと決めていなくても
手でコネコネしているうちに
何か 形ができて
「蛇さん!」
「お団子!」
と見立てができ、
想像したり、連想したり空想したりと、
この過程が、
将来、仮説(想像)を立てて、
チャレンジしていくことに活かされます。
また、
お友だちや、お仕事の人間関係で
相手のことを考えたりと、
思いやりの気持ちにも
つながっていきます。
自分の手で生み出す楽しさを
いっぱいいっぱい味わうこと
満喫することが、大事。
お子さんの自己肯定感が高まり、
自信がつきます。
すると、
しっかり自分自身を持ちますから、
将来、SNS、YouTube、ゲームなどの
道具に使われて、電子中毒になることなく、
それらを
自己実現や社会貢献するための
ツールとして利用するようになります。
☆まとめ☆
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道具を使う前に、
まずは 自分の手でモノを
作り出す楽しさ、喜びを
たくさん堪能しよう。
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